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結婚式産業全体の不況 [ブライダル業界]

私はブライダル業界に従属して15年になりますが、ここのところの業界の落ち込みは凄まじいものがあります。少子化による人口の減少と、女性の社会進出による初婚年齢の高年齢化で、婚姻件数は減っていく一方です。さらに、「上司を呼びたくないから内輪だけで挙式する」「年齢もいっているし派手な結婚式は恥ずかしいので、ジミ婚でいい」「家族の顔合わせさえすれば、挙式は必要ない」という風潮が広まり、ブライダル産業全体が不況です。

さらに追い打ちをかけるのが円高。海外の方が親族だけを呼ぶならば安く済むこともあり、市場は国内から海外に移りつつあります。「結婚式」=「花嫁の両親への親孝行」と考える方も多く、両親に海外旅行をプレゼントする、あるいは、最後の遠出の家族旅行として、海外挙式を位置づけている場合も見受けられます。

私の知人の例を挙げると、結婚式も挙げるつもりはないし、結婚指輪も普段は指輪をしないから必要がない、という方がいます。そのご夫婦は、指輪を買う代わりに、腕時計などもっと実用的なものをプレゼントし合う予定なのだとか。

昔は結婚式やウェディングドレス、結婚指輪といったら、ただ漠然と女性の憧れの対象だったのですが、今ではそこに理由や実用性を求めるようになってきたのですね。
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